「今日の夜間哨戒にはエイラも付いてきて欲しい」 いきなりサーニャからそんなことを言われて少し驚いた 「まぁいいけどさ、それなら宮藤とかも連れて行くか?」 「ううん、それはいいの・・・」 「なら隊長に言ってシフト変更してもらうから」 「うん、ありがとう」 二月に入ったとはいえ晴れた空はいつもと同じく寒い 雲の上に上がればいつも晴れだけどな・・・ 今日はネウロイの気配も無いようだし、サーニャも特に変わった様子は無い 「そろそろ帰還し始める時刻だな」 「そうだね・・・でももう少し東に飛ばない・・・?」 サーニャにそう言われたらまぁ・・・飛ぶしか無いだろう。なんたってサーニャだからな! 「で、こっちの方に何かあったのかサーニャ?」 「・・・」 彼女は少し不安そうにずっと東の空を見つめていた 「サーニャ?」 彼女は刻々と白む東の空を未だに見つめている 「エイラ・・・ほら、お日様が」 前を向くと、日の出が・・・それも今日のは 「なんかすっごく・・・すごく鮮やかだな」 「火山が噴火すると、舞い上がった火山灰で・・・すごく夕焼けが綺麗になるって聞いたことがあって」 「そういえば扶桑の火山が噴火したって坂本少佐が言ってたな」 「それでこの朝焼けを見せるために私を一緒に?」 「・・・うん・・・二人で見たかったから・・・本当は芳佳ちゃんとかにも見せてあげたいんだけど」 「本当か!?ありがとな、サーニャ。」 「エイラと・・・二人っきりで見たいなんて、それもエイラのシフトを変えてまで・・・わたし、わがままな子かな・・・?」 「私はすごく嬉しいよサーニャ。ありがとう。宮藤とかは、また今度連れてくるか、それか夕方に一緒に飛べばいいんじゃないか?」 「うん」 「でも今は私とサーニャの二人っきりさ(チュ)」 「エイラ・・・(///)」